高専→大学編入体験記

はじめに

受験を終えてテンションがクルクルクロックルなときに執筆したため、文章がフワフワチョコランタです。ご了承ください。 真面目ver.はお世話になったZENPENに投稿する予定です。

受験先で遊ぶのはけしからん!勉強しなさい!という思想の方はこの記事を読むことをおすすめしません。

書こうと思っていたことと、書きながら思いついたことを全部だらだらと書いたので、めっちゃ長くなりました。蛇々足々です。

自己紹介

  • 長野高専 電子情報工学科

情報系の学科です。

受けた大学

次の大学を受けました。上から順に志望順です。

  • 筑波大学 情報学群 情報科学類 (情報メディア創成学類を併願)
  • 東京農工大学 工学部 知能情報システム工学科
  • 山梨大学 工学部 コンピュータ理工科

結果は全て合格でした。ありがとうございます。

山梨大学

行動

おもいっきり地元です。実家から徒歩で行ける距離にあります。 最寄り駅は甲府駅です。すぐ近くにヨドバシカメラがありますが、それ以外はマジでなにもないです。 甲府駅から山梨大学は1.5kmくらいで十分徒歩でも行けますが、登り坂になるのでバスを使うのがいいと思います。30分~1時間ごとに1本出てます。

山梨大学に受験する人におすすめなのが、武田神社です。 名前の通り、戦国武将であるあの武田信玄が祀られている神社です。 山梨大学から2kmくらい上ったところにあります。勝運を肖りましょう。 境内自体はかなりコンパクトなのですぐ見終わります。 あと、近くで売っている信玄ソフトがめっちゃウマいです。 信玄餅をモチーフにした、きなこと黒蜜とソフトクリームの組み合わせ、マズいわけがない。

不穏なサジェスト

なお、甲府盆地は扇状地となっていて、基本的には坂道で甲府駅は海抜280mくらいなのですが、武田神社は340mくらいあります。頑張りましょう。 あと、盆地は暑いです。受験当日はまだ6月でしたが、ワイシャツが汗でびっしょりになりました。

*三年次編*入学試験

大学すぐ近くにはローソンとセブンイレブンがあります。昼食はそこで済ませました。

試験

専門

プログラミング、計算機アーキテクチャ、情報数学のうち2科目を選択します。私はプログラミングと情報数学を選択しました。 端から計算機アーキテクチャを選択するつもりはありませんでした。

山梨大学の過去問は公式ホームページで公開されています。あと、僕が過去問を解きまくった記事が存在します。以下にリンクを貼っておきます。

山梨大学コンピュータ理工科過去問を解く

傾向とかは上の記事で説明しているので、詳しくは書きませんが、3つの選択問題はどれも出題範囲が広めなため、対策は簡単ではありません。 例えば、過去問のプログラミングの問題を見ると、次のような問題が出題されています。

令和3年度出題

平成29年度出題

このように、アルゴリズムや構文に関する問題の他に、コンパイラの処理やホワイトボックステストについて問われた過去があります。 「たまたま自分の知らない問題」が出題される可能性に怯えながら試験を迎えるのはとてもに怖いものです。

幸い、プログラミングの問題は全部アルゴリズム関連の問題だったので助かりました。でも、プログラミングの問題のソースコードが全てC++で書いてあったのは驚きました(といってもC++特有の書き方はcin,coutくらいで、vectorとかは使わずにCでも使える配列を使っている。また、過去問ではCとC++の両方で書かれていたので、C++に移行することを暗示していたのかもしれない)。あと、ワーシャルフロイド法が出たので競プロやってて良かった~~~になりました。

情報数学は、行列の累乗(対角化)、情報エントロピー、ハフマン符号化、離散確率(ベイズの定理)の問題が出ました。どれも射程圏内でした。 過去問にはグラフ理論の問題があったのが怖かったのですが、今年度は素直でした。

私が受けた年のプログラミングの第1問を以下に再現しておきます(細かい部分はうろ覚えなので少し違うかもしれない)。

次のプログラムを実行するとどうなるか。

1
2
3
4
5
#include <iostream>
using namespace std;
int main(){
   cout << "/(^o^)\" << endl;
}

(1) /(^o^)\と出力される。
(2) /(^o^)"と出力される。
(3) /(^o^)\"と出力される。
(4) そもそも、コンパイルできない。

/^o^\フッジッサーン フッジッサーン

\\(^o^) タカイゾ

(^o^)// タカイゾ

/^o^\フッジッサーン

面接

面接の順番はおそらく遠い人からです。 待ち時間が暇なので、たまたま学校から借りていた楕円曲線論入門の本を読もうとしましたが、内容が難しすぎて全然時間が潰せませんでした。そもそもこういうのは本単体で読むものじゃないですね。

『楕円曲線論入門』

3人の面接官がいました。

訊かれた内容は

  • 志望理由
  • 高専の授業で面白かったやつ
  • 最近気になったニュース
  • 合否には関係ないが、何か私達(大学側)に質問はありますか

でした。10分ほどで終わりました。雰囲気は良かったです。

面接の詳しい話は後ろの方で全大学まとめて書きます。

東京農工大学

  • 1日目:午前に数学と英語、午後に理科
  • 2日目:午前に専門、午後に面接

行動

おちこぼれフルーツタルトの第5話8分52秒あたりに出てくる大学です。

ほぼ同じ画角で登場する。おしゃれ。

最寄りの東小金井駅から徒歩数分でつく駅近大学です。さらに東京なので立地が神がかっています。 農工大は小金井キャンパスと府中キャンパスの2つありますので間違えないように注意しましょう。

おちフルOPで映る北口

おまもり

吉祥寺にある東急REIホテルに泊まりました。前泊含め2泊です。ちゃんと部屋が明るくできるタイプのホテルです。

明るい

長野→大宮→新宿→吉祥寺というルートで来ました。ところで長野駅さん、Suicaの導入はいつになったらするんですか。

画像はJR東日本より。東小金井はJR中央線の駅ですが、通勤快速以上の列車は止まってくれないそうです(止まってくれるのは各駅停車、快速のみ)。

ホテルに着いた後はせっかくなので吉祥寺駅周辺をウロウロしました。吉祥寺サンロード商店街というアーケード街があり、20時21時でも人がまあまあいて明るかったです(田舎者並感)。時間感覚が狂います。 ロフトが入っている建物の地下一階にゲーセンがあったのですが、太鼓の達人が大量にありました。

あと、同じ場所にルイージマンションの筐体が置いてありました。珍しい。遊んでくればよかった。

吉祥寺ラウワンはボルテが4台。ヘッドホンの貸出もしていました。

ホテルは朝食付きで、和食か洋食のプレート選択+和洋共通のバイキングでした。ただ、食堂が7時開店で、特に1日目はあんまりゆっくり食べられませんでした。

和食。写真を取るのが下手。

ごはんと味噌汁。寮食よりうまい。

洋食。容器の角にパンを乗っけていてマナーが悪い。

こういう食堂で食べる朝食は、自室で食べるのに比べて人の目に付きますし、しっかり目が覚めて良いですね。

親に「宝華」というお店の油そばがめちゃくちゃウマいとおすすめされたのですが、寮の門限という制約と時間が噛み合わずに行けませんでした。悲しい。

宝華も農工大も駅に近い

試験

数学

農工大の数学は簡単です。毎年、偏微分、重積分、行列の固有値、微分方程式の基本的な問題が出題されます。 ほとんどの人が満点を取るであろう科目、計算ミスが非常に怖いです。計算量はそれなりにあるので時間たっぷり使って見直しをしました。

以下に検算に使える知識を列挙しておきます(ほぼ自明ですが)。

  • 偏微分…(関数が連続であれば)$\partial^2 f /(\partial x \partial y)$と$\partial^2 f /(\partial y \partial x )$は等しい
  • 重積分…逐次積分とか計算順序変更とか(できないこともあるが)いろんな手法で計算
  • 固有値…単純に固有ベクトルと固有値の性質($A\bm{x}=\lambda \bm{x}$)を満たしているかをチェック。
  • 微分方程式…答えの関数を微分して代入して解になっているかを確かめる。

行基本変形は計算ミスの巣窟ですので変形するたびに2回は見直しました。 また、

  • 行基本変形により各列ベクトルの一次関係は変わらない

という性質は階段行列への変形が合っていたかの確認にとても便利です。

英語

長文が2つ(全て選択問題)と、英文の穴埋め出題。 英文の穴埋めというのは、英検とかの自由英作文の解答例があったとして、その解答の部分部分のフレーズ(数単語)を虫食いにして、そこに入りそうな数単語を書け(唯一の正解は決まっておらず、意味が通れば正解)、というものです。自由英作文の代わりとなるような問題ですが、いつもの英作文に対して自由度が下がるため、「知っている簡単な単語だけでどうにかする」という突破法が使いづらいです。

私は英語の対策を全くしておらず、「TOEIC830点パワーで行けるやろ!」と高を括っていたのですが完全敗北しました。 薄々気づいてはいましたが、TOEICはマジでTOEICでしかなく(そもそも得点はリスニング>リーディングだったし)、受験英語などとは全く違いますね。 TOEICでは「文章の意味を曖昧でいいからとにかく素早く読む」という方法を取っていたため、かなり細かい違いまで訊かれるT-F問題とか全部Trueに見えました。 自信を持って答えた問題はなく、体感1~4割くらいです。

物理

物理は他の科目の半分の配点しかありません。 私が受ける大学の中で物理の試験があるのはここだけで、しかも他の科目に比べて半分の配点、加えて力学だけではなく電磁気もある、ということでモチベーションが全然湧きませんでした。物理はあまり好きではないので物理の勉強が一番苦痛でした。

力学は剛体で、回転運動と並進運動が両方起こっていて、滑りながら運動している円柱の問題が出題されました。 こう書くと難しそうに見えますが、結構シンプルな問題で、微分方程式も一次のものしか出てこず、かなりすんなり解けてしまったため逆に怖かったです。 周りの様子を伺ったところ、他の受験生も同じような感想を持っていたようです。

電磁気はクーロン力、電場、電位についての問題でした。 結局電磁気のソレノイドとかそこらへんがあまりわかっていないまま受験当日になったのですが、運が良かった。 終盤は、等電位線の方程式を求める数学の二次曲線みたいなの問題が出題され、ちょっと悩みましたが、なんとか解けました。

専門

時間が120分もあります。要項には、「計算機基礎」「論理回路または電気電子回路から選択」「数理・情報工学または電磁気学から選択」と書いてあります。 私は、論理回路と数理・情報工学を選択しました。

計算機基礎は例年通り基数変換やビット演算について出題されました。あとは確率の平均(期待値)と分散についての問題が出ました。

論理回路はフリップフロップを使った回路が出できました。過去問では毎回真理値表を埋めてカルノー図を作る問題が出題されていたのですが、 急にフリップフロップ、しかもなんか知らない名前がついている回路で問題の意図がさっぱりでした。時間をフルに使って問題の意図なんとか汲み取り、解答欄を埋めました。 一瞬電気回路に逃げようかと思いましたが、ラプラス変換とか書いてあって意味不明だったのでやめました(電気科の人曰く基本的な問題だったらしい)。

「数理・情報工学」=プログラミングはヒープソートの実装について出題されました。ソートのなかでは難しい方ですし、それなりに難易度はあったと思います。

面接

2日目の最後に面接があります。1日目の帰り際に、「面接を円滑に進めるためのアンケート(Googleforms)」が配れられ、20:00までに回答しろと言われました。 「回答内容は合否に一切関係がありません」とも言われました(じゃあなんで回答必須なんだ…)。

内容は、

  • 志望理由はなんですか。
  • 第何希望ですか。併願大学はどこですか。
  • 気になる研究室はありますか。
  • 修士、博士、どこまで決めてますか。
  • どこで農工大を知りましたか。
  • オープンキャンパスに参加しましたか。
  • webサイトは閲覧しましたか。
  • これまでにハードウェアを作成したことはありますか。
  • これまで100行以上にわたるプログラムを書いたことはありますか。
  • 自慢できることを書いてください

などの質問攻めで、合否に関係ないとはいえ、流石に雑な回答をするわけにもいかないので結構時間がかかりました。 私はパソコンで回答しましたが、スマホしか持っていなかったらかなり厳しかったです。

なるほど、ここに書いた内容について、面接管が気になったことを、さらに踏み込んで訊いたりするのかな、と思ったのですが、実際は違いました。 面接管は事前アンケートに書いてあった内容を、あたかもアンケートの回答を知らない体で質問してくるのです(本当に知らないのかもしれませんが、もしそうだったら円滑に進めるための意味がないじゃないか)。私は完全にアンケートの内容を知っていると思っていたので、困惑してカタコトな受け答えになってしまいました。 特に意味のあることを話すこともできず、歯切れの悪い会話が続き、最悪の空気で面接が終わり、最悪なテンションで帰りました。

そもそも、面接で訊かれる質問が、アンケートという形で事前に公開されたというのなら、完全に「合否に一切関係ない」というのはちょっと無理があるのではないかと思いました。フェアな受験のためにも、アンケートの利用方法について明示して欲しかったです。 受験生目線で言えば、フォーム形式で面接の質問に答えるのは非常にやりやすく、自己アピールもしやすいので、合否に関係あるのであればそれはそれで良いと思います(事前に告知されていないのに合否に関係させるのはアンフェアではないか、という意見もあるとは思うので、そもそもアンケートを実施するべきではないのかもしれない)。

面接の順番は遠い順で、長野の私は3番目でした。

筑波大学

行動

JR新幹線で長野→大宮に来たのですが、野田線こと「東武アーバンパークライン」を探すのに時間がかかりました。 JRの改札に間違えて入ってしまい、入場料140円を取られました(笑)。東武アーバンパークラインで「流山おおかたの森」までいき、そこからつくばエクスプレス(TX)でつくば駅に行きます。ちなみにどれもICカードが使えます。長野駅さん(以下略)。

ところで、「東武アーバンパークライン」って長いですよね。 そもそも、都会を意味するurbanの発音は"ə́ːrbn"ですし、“ə"はアとエの中間みたいな曖昧母音な音なので、「アーバン」というカタカナを認識しずらいんですよね(?)。 というか、最初に「バンパー」の部分に目が行くので、略して「東武バンパー」と呼ぶことにしました。

TXは他の路線より割高と聞きますがどうでしょうか。私が乗った列車では、東武バンパー「大宮→流山」で1時間17分を540円に対し、TX「流山→つくば」で8分を740円です。高すぎやねん!と時間と値段のギャップでツッコみたくなりますが、これは罠で、距離を出すと38.4kmと31.8kmです。東武バンパーで乗ったのは各駅停車で、TXは区間快速ですし、割と妥当とも思えます。

TX快速で筑波→秋葉原の58.3kmを1210円で45分

気軽にアキバに遊びに行ける!

つくばと言えば、「学園都市!」「研究所!」みたいなイメージで遊ぶ場所ないんじゃないかとちょっと心配でしたが、駅前にはショッピングモールがありましたし、何よりゲーセンも見つかったので全然問題なさそうです。

夕食は24時間営業のラーメン屋で食べました。

写真だと分かりづらいがネギたっぷりのラーメン

つくばの街の雰囲気ですが、とにかく道路が広くて交通量が多い印象です。自転車や自動車メインの生活で、徒歩での移動は向いてない気がしました。

筑波大(春日エリア)から1kmくらい離れたホテルグランド東雲というホテルに泊まりました。 内装は普通のビジネスホテルですが、部屋がそこまで明るくなりません。本当に寝るためだけというか、作業をするのには向いていません。 前日ホテルでもガッツリ勉強をしたいという人は、外で明るい勉強場所を見つける必要が出てきます。

試験

筑波大学は、次の条件を満たす人にとっては非常に有利な入試形態です。

  • 数学がまあまあ得意
  • 競プロをやっている
  • TOEICで十分高いスコアを取得している

情報科学類の試験内容は、数学、情報基礎、英語の3つで、英語はTOEICのスコア提出が試験の代わりになります。

情報基礎はプログラミングで、アルゴリズムの問題が出題されます。 特に競プロチックな問題が出題されるので、競プロをやっている人はほぼ対策なしで満点が狙えます。

試験は数学と専門を同時に120分1発勝負です。専門→数学の順で解きました。

専門

大問1ではフィボナッチ数列に関する問題が出ました。 プログラミングではベタな話題ですが、行列を用いて$O(\log N)$まで高速化する問題でした。

競プロでは行列累乗と呼ばれるテクニックですが、以前自身でまとめたこともあり、「これAtCoderでやったやつだ!」となりました。

以前書いた記事→ 行列累乗まとめ

大問2では、グラフの幅優先探索をする問題が出ました。 これも競プロでinf回書いたコード(データ構造とかは自分で実装していないけど)なのですんなり解けました。

数学

筑波の数学は難しいです。編入数学過去問特訓(黄色い本)でもC問題で猛威を振るっていました。 例年微積分と線形代数の2題が出題されていて(変な漸化式の年もあったが)、少なくともどちらかが難問、というイメージです。 特に、極限をイプシロン-エヌ論法で証明させる問題が少なくとも過去に2回出題されていて、過去問を解くときには数学の先生に何度か質問しに行きました。

ということで、過去問で特に苦戦した問題を紹介します。

まず、イプシロン-エヌ論法の問題です。数学の先生にききにいったら、「無理だね!」と言われました。

平成29年度 数学1(3)

次は線形代数の問題です。慣れてしまえば基本的な問題なのかもしれませんが、抽象的な問題設定の理解に時間がかかりました。

平成31年度 数学2(2)

これは意味不明な問題です。解答例を読んだのですが、あんまりわかりませんでした。

令和4年度 数学1(2)

ちなみに同年の数学1の(1)もガウス積分の一般化みたいな難しい問題です。恐ろしいですね。

これ以外にも、陰関数の偏微分だったり、2変数関数のテイラー展開を要求してきたり、普通に旧帝大レベルに匹敵する難易度のこともあると思います。

そんな中で、恐らく今回はここ数年で最も易化した年だと思います。

  • 数学1(1):$\tan ^{-1} x$の第3次導関数を求めよ
  • 数学1(2):$\tan ^{-1} \frac{1}{2}$を〇〇と近似したときに誤差が△△以下になることを示せ

数学の大問1は、微分に関する問題ですが、(1)は微分するだけ、(2)はマクローリンの定理を使って剰余項に代入とかして不等式で示すと解けます(たぶん)。 (1)は計算ミスが超怖い。(2)は後回しにしていたら時間がなくなってしまいました(マクローリン展開した結果を書いたところで時間切れ)。

数学の大問2は行列の問題で、対角化と行基本変形できますか?みたいな問題でした。最後は係数に文字を含んだ連立方程式を場合分けして解く問題で、ゴリ押しでも解けるとは思いますが、それまでの問題の結果を利用するとちょっと楽になるタイプの問題でした(たぶん)。

全体的に計算量で時間を削ってくるタイプの問題で、解くことができても計算ミスがあるかもしれないから安心できない、言い方は悪いですがいやーな問題でした。 徹底研究とか過去問特訓の問題集を解いているときに、この計算量の問題を本番で解かされるきついな…みたいな問題に出会うことがありますが、まさにそれを体験しました。

正直数学がどれくらい取れたかは未知数です。

後輩へのアドバイス

編入試験の流れ

  • ステップ1:大学に願書と成績証明書等を送る
    • 近年はwebで情報登録+書類郵送という形式もある。
    • 願書は大学のwebサイトからダウンロードできる場合、取り寄せが必要な場合がある。
    • 成績証明書は学校の学生課(的存在)で発行申請できる。調査書、在学証明書、卒業見込証明書も同様。
  • ステップ2:大学から受験票が送られてくる
    • これで受験番号が割り振られる。
  • ステップ3:試験を受ける
    • 2日間に渡る場合や、思いっきり平日に試験がある場合もあるので、公欠届けやスケジュール管理に注意。

大学を調べるときはメモしよう

まずはどの大学に行くかを決める必要がありますが、受験をするにあたって重要な要素は以下の通りです。

  • 出願期間
  • 受験日
  • 合格発表日
  • 確約書、入学手続きの日程
    • 日程は、併願を検討する際に非常に重要です。当然、合格直後に入学手続きをしなければならない場合は、それよりあとに合格発表がある大学と併願することができません。よく確認しましょう。
  • 面接の有無
  • 受験科目
    • 科目やTOEICの有無だけではなく、数学であれば、複素関数や確率統計は出題されるか、専門であれば、選択問題の内容はどのようなものか、なども確認しましょう。勉強を始めるときに必要になります。

これらはそのときに確認するだけではなく、それをメモとしていつでも一覧で参照できるような状態にしておくべきです。

私は大学ごとを行として、上記の情報を列にした表を作りました。ExcelとかGoogleスプレッドシートなどで作ると良いでしょう。友達と共有するのもアリです。 大学のホームページのURLも保管しておきましょう。要項はダウンロードしましょう。

過去問の入手方法

  • 公式で過去問を公開していないか。
    • 公開している場合、webarchiveを使ってさらに過去の問題を参照できる可能性が高い1
  • 学校の進路相談室に尋ねる。
  • 先輩に尋ねる。
  • 編入コミュニティに参加する。

その他

  • 出願したらホテルを予約しよう!1ヶ月以上前とかに予約しよう!
  • TOEICは早いうちから受けておこう
  • 成績証明書や調査書の発行には時間がかかる場合があるので、早めに申請しよう!
  • ネットで閲覧できる願書は実はサンプルで、実際は願書の取り寄せが必要な場合があるので要項をちゃんと読もう!
  • 面接はワイシャツで行こう!逆にペーパーテストだけであれば私服でも良い(私は筑波は私服で行きました)。

受験生のみなさまへ

過去問が欲しいとか、質問等があれば、何かしらの手段で連絡してもらえればできるだけ対応します。編入学は情報が少ないので、少しでも役に立てれば幸いです。

面接

  • 高専のアルゴリズムとデータ構造という授業の円周率を求める課題で熱中した
  • 高専プログラミングコンテストやAtCoderにも積極的に参加した
  • 数理技術アルゴリズム系の研究をしたい
  • 志望理由は「アルゴリズム関係の行きたい研究室があるから」

というストーリーを用意して、あとはその場のノリとノリで話す予定でした。

気になるニュースを訊かれたときは、「AI技術がたくさん出てきているが、ChatGPTによる学校の課題の代行や、画像生成AIによる著作権問題など、技術に時代が追いついていないと感じています」と答えました。

「ChatGPTで面接練習をしました」と言ったらウケました。

合格発表

  • 梨大:一番最初の結果発表だったので緊張しました。
  • 農工大:第2希望だったので緊張しました。
  • 筑波大:本命だったので緊張しました。

これは大学編入全般に言えることですが、どこも倍率が高い!

生々しい話をしますが、合格発表の数字の飛び方がエグくないですか。 これ受験番号連番で割り当てているよね??って疑うくらい、数字がバラバラです。 情報科学類の場合、合格者で最もの数字の大きい人が618584ですが、少なくとも618501から618584までの84人いたってことなんでしょうか???しかも百の位が0の人もいますし、更に多くの人がいることになります。見えてる情報だけの単純計算で6.68倍です。えっぐ。 昨年度は7.26倍(138/19)ですので筑波は今後も人気が続きそうです(令和5年度入学試験実施結果)。

感想

執筆疲れた。

今は入学手続きがわからないという幸せな悩みがあります。


  1. グレーな方法なので、自己責任でお願いします。 ↩︎

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